仕事柄、母乳と人工乳についてお母さんにどうしたら良いのかと聞かれます。
最近では、産後すぐに働くお母さんも増えたので、母乳は絞ってでもあげたほうが良いのかと聞かれることもあります。
 
これに関しては、余程のことがない限り人工乳を薦めていますが、親子でスキンシップがとれる環境でも人工乳では少し寂しいですね。
 
日中は働いていても、夜おっぱいを吸わせることは、難しくありません。
それどころか、働くお母さんには、夜のおっぱいほど、心強いものはないのです。
 
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母乳の良い所は、夜中の授乳は寝ぼけていても、おっぱいがあげられるところではないでしょうか。
 
私は夜の授乳時に、起きてあげたことはないんですね。
正確に言うと、長女が生まれたばかりの時に、起きてあげたことがあります。
 
でも、眠い時の4キロ近い赤ちゃんは、結構重いんですよ。
 
人工乳のお母さんはミルクを作っているうちに目が覚めるかもしれませんが、起きてすぐに出来上がっているおっぱいは、半分眠っていてもあげられるのです。
 
眠くて指に力が入らずうまく抱けなくても、問題ないんですね。
 
極端な事を言えば、おっぱいさえくわえさせればなんとかなるものです。
 
その時に、思いましたね。
 
これ、寝かせたままで与えたらどうだろうと。

4月のはじめ、花冷えがする真夜中に、ふと思い立って寝たままおっぱいを与えてみました。

すると、これがいけるんですよ。
 
私が完全に眠っていても、勝手に吸っているんです。
 
しかも、横になることで乳腺が圧迫されずに、おっぱいでしこりになることもないんですね。
 
寝ながら赤ちゃんにおっぱいをあげると「吐くのでは?」とか「ゲップはどうするんですか?」と質問される方もいます。
 
でも、この方法で一度も吐いたことはなく、満足気な笑みを浮かべた口の端からおっぱいが一筋たれるくらいです。
 
ミルクではないので、空気を飲まないからゲップも出させる必要がありません。
 
この方法を他のお母さんに教えたところ、おっぱいの出にくいお母さんでも出るようになったと連絡がきました。
 
 
もし、あなたが働きに出ているお母さんだったとしても、夜はおっぱいを与えてくださいね。
 
お母さんは、睡眠を妨げられないだけでなく、おっぱいを吸われることで幸せホルモンが出るので体の回復が早くなります。
 
子どもは昼間できなかったコミュニケーションのブランクを、おっぱいをくわえてお母さんの肌を触ることで埋めることができるのです。
 
こうやって、ちょっとした工夫をするだけで、働くお母さんでもおっぱいを与えることができるようになるんですね。
 
「働いているからできない」ではなく、「どうやったら子どもとコミュニケーションを取りながら働くことができるのか」。
 
それが簡単にできるのが、働くお母さんの『寝ながらおっぱい』なのです。